Project Zomboid 家畜・畜産ガイド|囲いの最小サイズとAnimal Care【Build 42.20.4】
結論から言うと、B42の畜産で最初に効くのは餌でも品種でもなく「囲いの広さ」です。公式Wiki(pzwiki.net)の動物データによれば、必要タイル数に満たない囲い(smallEnclosure)に入れた動物は、1日あたりの体重増加が8分の1に落ちます。ウシは成体で80タイル、子牛でも40タイル必要です。ニワトリ・ヒツジ・ブタ・シチメンチョウは成体40タイル、幼体20タイルが最小ライン。餌と水を切らさないことも当然必要ですが、狭い柵に詰め込んだ時点で成長は通常の8分の1まで落ち、肉も皮も乳も伸び悩みます。
対象Build:Build 42.20.4(2026年8月26日配信の安定版。Steamの公式ニュースで確認)。動物と畜産はBuild 42で追加された要素で、Build 41には存在しません。本記事の数値はpzwiki.netの各ページで確認していますが、ページごとに検証Buildが異なります(Animal=42.6.0、Cow・Chicken=42.14.1、Sheep・Pig=42.12.1、Animal Care・Butchering・Rancher=42.18.0)。現行の42.20.4で数値が動いている可能性があるため、最終的にはゲーム内の表示を優先してください。また動物関連はサンドボックス設定で挙動を変更できるため、以下はデフォルト設定を前提としています。
囲いの最小サイズ:外すと成長が8分の1に落ちる
動物は「家畜ゾーン」に置いて世話をしますが、そのゾーンには動物ごとに最小の広さが決まっています。下回ると成長が極端に鈍り、最終的な体重=取れる資源量が減ります。pzwiki.netのAnimalページに載っている最小タイル数は次のとおりです。
| 動物 | 幼体 | 成体(メス) | 成体(オス) |
|---|---|---|---|
| ニワトリ | 20(ヒヨコ) | 40(雌鶏) | 40(雄鶏) |
| シチメンチョウ | 20 | 40 | 40 |
| ヒツジ | 20(子羊) | 40(雌羊) | 40(雄羊) |
| ブタ | 20(子豚) | 40(雌豚) | 40(雄豚) |
| ウシ | 40(子牛) | 80 | 80(雄牛) |
| アライグマ | 40 | 40 | 40 |
注意したいのはウシだけが桁違いに広い点です。子牛のうちは40タイルで足りますが、成体になった瞬間に80タイル必要になります。子牛を基準に柵を組むと、成長した時点でそのまま「狭い囲い」判定に落ちます。牛を飼うつもりなら最初から80タイル分の土地を確保してください。
体重そのものは遺伝子で決まります。動物には maxWeight という遺伝子があり、基礎体重に対しておおむね0.5〜0.8の倍率がかかります。品種によって範囲が違い、Angus種のウシは0.45〜0.65、Simmental種は0.5〜0.7、Holstein種は0.6〜0.8、Suffolk種のヒツジは0.55〜0.75です。さらに「skinny(痩せ)」の遺伝的疾患を持つ個体は、倍率をかける前に基礎値が3分の1にされます。
ここでひとつ、Wikiの記述だけでは決めきれない点を正直に書いておきます。Cowページは品種の役割を「Angus=乳が少なく肉が多い/Holstein=乳が多く肉が少ない/Simmental=中間」と説明していますが、Animalページの体重表ではHolsteinのほうが体重の上限が高く出ます。肉の取得量は体重だけで決まるわけではないため、「肉ならAngus一択」と断言できる根拠は現時点のWikiには載っていません。乳量を狙うならHolstein、という部分だけがCowページで明言されている事実です。
餌・水・小屋:放置すると夜のうちに死ぬ
世話の要求はシンプルですが、抜けると確実に死にます。
- 餌:Animal Trough(飼い葉桶)に草刈りで出る草などの飼料を入れます。桶は容量70で、食べ物ごとに「飼料としての価値」が違います。桶が空でも草タイルがあれば放牧で食べますが、放牧だけでは大きく育ちません。
- 水:桶は容器からの注水と雨でも溜まります。ニワトリの場合、草タイルが十分にあれば餌は不要ですが、水は小型の木製飼い葉桶かバケツで用意する必要があります。
- 空腹・脱水の結果:餌や水を切らした動物は少しずつ体力を失い、放置すれば死にます。
- 小屋(ニワトリ):ゾーン内にChicken Hutch(鶏小屋)を置かないと、夜間に捕食者のメタゲーム処理で殺されます。小屋は産卵箱を兼ねるので卵の回収場所も一箇所にまとまります。小屋が無い、あるいは産卵箱が満杯だと、卵はゾーン内のどこかに産み落とされます。
- 小屋の掃除:鶏小屋は水と汚れ落としに使えるアイテムで定期的に掃除する必要があります。放置するとニワトリが病気になって死にます。
なお動物の鳴き声はゾンビを引き寄せますが、ゾンビは動物を襲いません(サンドボックス設定で変更しない限り)。動物がKnox Infectionに感染することもありません。つまり家畜は「感染源」ではなく「音源」であり、リスクは柵の外から寄ってきたゾンビへの対処に集約されます。拠点から少し離した位置に囲いを作るか、音を前提に防衛線を引くかの判断になります。
Animal Careスキルと、Rancherという新職業
Build 42では農業系のスキルとしてAnimal Care(内部IDはHusbandry)が追加されました。効果は3つです。
- 動物を調べたときに得られる情報が増える(健康に関わる遺伝子の目安が読めるようになる)
- 動物から回収できる資源量が増える
- ストレスを受けた動物が搾乳・毛刈りの最中に暴れて中断する確率が下がる
経験値は搾乳・毛刈り・給水・撫でる・採卵といった動物への行動で入ります。読書はAnimal Care I〜Vの5冊(I『A Tale of St. Francis』、II『Animal Welfare Basics』、III『How Animals Think: A Helpful Guide』、IV『The Wants and Needs of Diverse Fauna』、V『Wilds Tamed: An In-Depth Comparative』)で、それぞれレベル1-2/3-4/5-6/7-8/9-10の倍率を伸ばします。VHSは『A Day on the Farm』と『The Petting Zoo』が各+75で、娯楽由来の獲得はレベル3までと超過分に限られます。
職業ではRancherが畜産の本命です。コスト0ポイントで、Fitness+1/Animal Care+4/Butchering+3。Make Barbed Wire(針金から有刺鉄線)のレシピも習得済みで始まります。Farmerも Animal Care+1 を持ちますが、こちらは作物側の職業です。既存記事の農民ビルドは作物自給を狙う構成なので、家畜を主軸にするならRancherを取り、Farmerとは別に考えてください。Rancherは開発中「Livestock Farmer」という名前でしたが、42.13.0でRancherに戻されています。古い記事や動画で「Livestock Farmer」と書かれていたら同じ職業のことです。
繁殖と近親交配:遺伝子は2セットで受け継がれる
動物には遺伝子システムがあり、乳量・寿命・強さ・見た目などの遺伝子を持ちます。各遺伝子は両親から1つずつ受け取った2つの対立遺伝子で構成され、優性と劣性があります。つまり近親交配を続けると劣性の遺伝的疾患が表に出ます。前述の「skinny」のように体重を3分の1にする疾患もあるため、群れを増やす段階で外部から個体を導入するか、繁殖相手の系統を分けて管理する必要があります。Animal Careのレベルを上げると調べたときに健康関連の情報が増えるので、繁殖の選別はスキルが乗ってから行うほうが確実です。
解体となめし:肉はブッチャーフックで、革は7日かかる
解体はButcheringスキルの担当です。レベルが上がると精肉の品質(カット品質)が上がります。ブッチャーフック(Butcher Hook)に吊って解体すると、未処理の革が取れ、肉の量も増えます。42.20.0のパッチノートでは「ブッチャーフック使用時に大型動物から得られる精肉量を増加」と明記されており、この差は現行版でさらに広がっています。逆に車で轢いた動物(ロードキル)は、銃などで仕留めた場合より得られる肉が大幅に少なくなります。初期のBuild 42では車で轢くのが最も楽な狩りでしたが、後のビルドで修正されました。Butcheringの初期値は Rancher +3、Chef +2、Fishing Guide +1、特性の Keen Cook +1、Hunter +1 です。
革を使うには、なめしの工程を通します。工程は「未処理の革をSoftening Beamで肉削ぎ → 頭蓋骨から取り出した脳と水でBowl of Brain Tanを作る → Tannin Barrelでなめす → 乾燥ラックに掛ける」という流れです。乾燥ラックは大きさで使い分けます。
| 乾燥ラック | 対応する動物 |
|---|---|
| Large Leather Drying Rack | ウシ、成体のシカ |
| Medium Leather Drying Rack | 成体のヒツジ、ブタ |
| Small Leather Drying Rack | ウサギ、アライグマ、大型動物の幼体 |
乾燥は通常7日かかります。気温と降雨の影響を受け、雨ざらしにすると乾燥時間が止まります。約4.5℃を下回ると完全に停止し、39℃では最大で2倍の速さになります。毛を落とす作業は乾燥前にしかできません。乾いた後では脱毛できないため、毛付きの革が要るレシピと毛無しの革が要るレシピのどちらを作るかを、乾燥に入れる前に決めておく必要があります。乾燥後の革は必要に応じて切り分けられ、大1枚から中2枚、中1枚から小2枚が取れます。
始める手順
- 職業を決める。畜産を主軸にするならRancher(0ポイント、Animal Care+4/Butchering+3)。既存キャラで始めるならAnimal Care I〜IIとButchering Iを先に読む。
- 土地を確保する。ニワトリやヒツジだけなら成体1種で40タイル。ウシを飼うなら成体で80タイル必要なので、子牛の段階から80タイル分を囲っておく。
- ゾーンに設備を置く。Animal Trough(容量70)を餌と水用に設置。ニワトリならChicken Hutchを必ず置く。置かないと夜に殺される。
- ニワトリから始める。草タイルが十分あれば餌が要らず、水と小屋の掃除だけで回る。産卵で採卵のAnimal Care経験値も入り、糞はコンポスターで肥料に、羽根は裁縫に使える。
- 繁殖に入る前にAnimal Careを上げる。調べたときの情報量が増えてから、系統を分けて繁殖させる。近親交配を続けない。
- 解体はブッチャーフックで行う。肉が増え、未処理の革も取れる。革を使うならなめしに7日かかる前提で、冬前に着手する。
まとめ
畜産は「柵を作って動物を入れる」だけでは回りません。ウシは成体80タイル・子牛40タイル、ニワトリやヒツジは成体40タイル・幼体20タイル。この最小サイズを外すと成長が8分の1になり、鶏小屋を置かなければ夜に死に、掃除を怠れば病気で死にます。逆にこの3点さえ守れば、あとは餌と水の補給とAnimal Careの育成という単純な作業に落ちます。まずはニワトリ1種類を40タイルの囲いと小屋で回し、採卵でAnimal Careを上げてから牛や羊に広げるのが、失敗の少ない順番です。
参考にした一次情報
- pzwiki.net — Animal(最小囲いサイズ、体重遺伝子、繁殖と遺伝/検証Build 42.6.0)
- pzwiki.net — Animal Care(スキル効果、経験値源、スキルブック、VHS/検証Build 42.18.0)
- pzwiki.net — Rancher(職業ボーナスと改名の経緯/検証Build 42.18.0)
- pzwiki.net — Butchering(解体、ブッチャーフック、なめし工程と乾燥日数/検証Build 42.18.0)
- pzwiki.net — Chicken(鶏小屋、捕食者、採卵と副産物/検証Build 42.14.1)
- pzwiki.net — Cow(品種と乳・肉の役割/検証Build 42.14.1)
- pzwiki.net — Animal Trough(容量と給餌・給水/検証Build 42.6.0)
- pzwiki.net — Sheep(ヒツジの品種とステージ/検証Build 42.12.1)
- pzwiki.net — Pig(ブタのステージ/検証Build 42.12.1)
- The Indie Stone 公式 — Build 42.20 Features Overview(動物・畜産の追加とRancher職業の追加)






